2014年6月の記事一覧

  • 2014.06.17

久しぶりの「地球のたまご」

2014061716285520358.jpgOMソーラー㈱の本社の名称は「地球のたまご」。静岡県の浜名湖畔、約10,000坪の敷地にビオトープを配し、延床面積2,191㎡(663坪)のブドウの房のような配置をもった建物で構成されている。一企業で見ると、各セクションの顔が見えないoffice自体、敷地面積が広いだけに論外と言えるが、研究所の側面を見るとうらやましい施設である。
 OMソーラーは東京芸大の名誉教授である奥村昭雄先生(故人)が開発されたシステムである。建築の設計をパッシブの視点でとらえた点では1985年当時とても斬新且つ温故知新的な技術と建築運動だったと思う。当時、工業化住宅の反面教師として新しい民家を作ろうとする運動が始まり、2000年には「近くの山の木で家をつくる運動」が始まった。この流れが新しいデザインを持つ「木の家」へつながっていく。
以来、30年が経過した。安成工務店がOMに取り組んでからも25年が経過した。
その中でOMは全国で25,000棟以上もの実績を上げ、安成工務店自体1,000棟を超える実績を上げてきた。全体に対し4~5%のシェアである。最近では年間に全国で建設されるOMソーラー住宅の約10%近いOMソーラーが安成工務店のつくる木の家となってきた。
私たちがOMで学んだことは、パッシブな設計手法とデザイン力である。副次的には躯体性能を如何に上げるか?という温熱環境に関わる技術である。
デコスドライ工法を生むきっかけは先に述べたように、OMソーラーへの取組みである。より効果的なOMをつくるために断熱材工法を作り上げた。これをベースに安成工務店は積極的に省エネルギー住宅に取組、地域循環へ駒を進めた。現在では天然乾燥などの林産地連携やカーボン・マーケティングなど全国の工務店でも目立つ工務店に成長した。
今日はOMソーラー㈱のボード会議とOM総合保証㈱の役員会議。
ここが安成工務店の環境共生住宅の原点。感慨深い「地球のたまご」である。
  • 2014.06.12

長府製作所記念館「蛍遊苑」竣工(Ⅲ)

2014061714552726054.jpg庭と喫茶店のすばらしさについてお話しします。
来場された方が、この庭は最初からあったのですか?と尋ねられるように苔むした庭が建物とマッチして、とても完成したばかりの空間ではない落ち着いた雰囲気を醸し出してくれます。
庭は、私の友人でもある森和義さん(森芳楽園)さんの自信作です。470㎡(142.2坪)の広さの日本庭園は作庭に力を発揮するに丁度良い広さであったように思われます。これ以上広くても、オーナー側に維持費の負担が大きくなってしまいます。
「蛍遊苑」のアプローチを入ると、庭が見えてきます。アプローチにつながるウッドデッキからも喫茶店に入ることが出来ます。
喫茶店のウッドデッキではテラスチェアーで庭を眺め小鳥のさえずりを聞きながら、コーヒーを飲むことが出来ます。庭を楽しむ本格的な喫茶店「四季庭(しきてい)」へ是非お立ち寄りください。お飲物やケーキのほか簡単な軽食が楽しめます。
  • 2014.06.09

長府製作所記念館「蛍遊苑」竣工(Ⅱ)

2014061714574324569.jpg「蛍遊苑」の大ホールと企業展示ルームは、杉材の変形トラスの架構をもった空間となっている。当初図面を見たときは、この複雑な架構をどう組み立てるのか?と相当不安になったものだ。問題は2つ。一つは品質の安定した乾燥した構造材が確保できるか?である。これについては大分県上津江村と取り組んでいる天然乾燥「綸掛け乾燥材」があるため、ほぼクリアーできると考えていた。実際、上津江村のストックヤードに泉さんをお連れし、しっかり材料の吟味を頂き、その質、量にお褒めの言葉をいただいた。
次にコンピュータでしか解析できない複雑な梁・桁架構の機械加工である。この近くでは超高度なプレカット加工に実績のある山佐木材㈱にお願いすることで解決を見た。
この建物は私たちのオリジナル工法である「デコスドライ工法」により次世代断熱基準をクリアするレベルの高断熱仕様を特徴としている。出来上がった躯体は、工事中にもかかわらず冬は暖かい木造建築の良さを最大限生かした建物となった。
長府の町に100年も200年も愛され生き続けるメモリアルな建物の企画と施工に携わることができた。泉幸甫さんの空間構成や壁の見せ方はやはり絶品であった。
安成工務店と協力業者さんたち、携わる全員が持てる力を発揮し、楽しく仕事をさせて頂いた。㈱長府製作所、川上会長、橋本社長を始めスタッフの皆さんにに心より感謝を申し上げます。
  • 2014.06.04

長府製作所記念館「蛍遊苑」竣工(Ⅰ)

2014061714173419703.jpg下関市に本社を置く、給湯機器・空調機器製造メーカー、株式会社長府製作所の「蛍遊苑」長府製作所記念館をお引渡しし、本日、竣工式が大々的に開催された。これは長府製作所が創業60周年を記念し、OB社員や市民が親しく集える空間として企画されたものである。
2012年の春に川上会長から構想を聞き、「計画してみるか?」とお声がけを頂いた。いろいろと考え、和風の優れたデザインや左官壁に造詣の深い建築家 泉幸甫さんに声を掛け、安成工務店が考える長府製作所記念館を提案することとした。
コンセプトは城下町長府の街並みに馴染み、100年も200年も生きつづける建物であること。そして長府製作所の社員やOBの皆様の誇りとなり、且つ市民に開放され愛される建物であること。
それらを実現するために泉幸甫さんは木造平屋、瓦葺で漆喰壁ののびやかな建物を設計し、特に、大ホールと企業展示ホールには杉材の梁を美しく架構した。
昨年の8月に着工し今年の5月15日にお引き渡しをしたこの建物は、協力業者さんや携わる職人の皆様みんなが、とてもやりがいを持ち、楽しく仕事をさせて頂いきました。思い出に残る建物となりました。
このような大型木造建築物はゼネコンにも中小工務店にも不向きな建築物で、安成工務店は木造ゼネコンの新たなジャンルに一歩踏み出したと言えるかも知れません。
このようなチャンスを頂いた、川上会長に心よりお礼を申し上げたいと思います。これから何回かに分けて、大型木造施設「蛍遊苑」長府製作所記念館についてレポートをします。

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