社長ブログ

2020年7月31日|カテゴリー「社長ブログ
 安成工務店の住宅ばかりを掲載したインスタグラムが75,000人のフォロワーとなった。安成工務店の家づくりで一番大切にしている3つのポイントは、「高いデザイン性」「精緻な仕事」「高い性能を超える快適性」である。
 「高いデザイン性」は、お渡しするすべての住宅のテーマである。モデルハウスだけでなく完成見学会で見ご覧頂く家もとても素敵。お褒めの言葉をよく頂く。
 「精緻な仕事」は建物を見て頂くほかはないが、インスタグラムの写真でも感じて頂けると思う。
 「高い性能を超える快適性」は説明が難しい。耐震や温熱性能は業界最高基準をクリアーしているが、快適性は性能だけではない。自然素材の優しさや、デコスドライ工法が作り出す爽やかな空気感や音の静かさなどは感じて頂くしかない。お引き渡し2年後のアンケートで「暖かい」「空気が爽やか」「音が静か」「木の香りが気持ちいい」の言葉を目にするととてもうれしくなってしまう。
 それらの3つのポイントのすべてがお引き渡したお宅の1枚1枚の写真から、醸し出される。と思う。
これが安成工務店のインスタグラムに多くの方が訪れて頂ける理由かもしれない。
 昨年関東で開催されたデコスドライ工法のセミナー会場で、数社の工務店の社長から、「私も安成さんと同じような自然素材の木の家を作っている。」「お客様が安成さんのインスタを持ってきて、こんな家を建てて欲しいと言われる。」と営業的にとても役立ち感謝している。と言われた。
 これはこれで、とてもうれしかった。高いデザイン性を持った自然素材の木の家をつくる工務店が増えて欲しいものだ。また、同時にもっといい家をつくる工務店として評価されるようになりたいとファイトが湧いてくる。

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2020年7月22日|カテゴリー「社長ブログ
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 毎年、7月に実施されるOMソーラー全国経営者会議。今年はコロナ禍の中、Web開催で行われた。

 同日に開催されるOM総合保証㈱の株主総会は、私が代表者を務めている事もあり、私と小林、飯田役員のみリアル参加で他の役員・株主の会員工務店さんは全員Zoom参加となった。

 OM総合保証㈱の一番の役割は、会員工務店が何らかの理由で倒産した場合、被害者となる工事中の施主様に対し、役務保証を行うことである。つまり、仕掛かり中の工事を最後までOM総合保証の責任において完成引渡しさせるわけである。

 昨年、長野県で会員工務店が1社倒産し、3件のOMソーラー搭載物件が途中で中断することとなった。直ちに管財人と協議し、近在の会員工務店の手で工事を再開し、今年の4月にすべて完成引渡しをさせて頂いた。倒産工務店がそうとう無理な発注をしており完成にこぎつけるために掛かった費用が合計約1,600万円となった。

 今回の総会では、そこで生じた損害を、会員工務店がこれまで預託してきた預かり保証金4.4億円から取り崩して処理する内容を含んだ、貸借対照表・損益計算書の承認が第一号議案となっている。

 予定通り承認可決された。これまで10数年間のなかで10件程度の倒産はあったが、本件が一番大きな損失補償となった。それにしても、OMソーラーで家を建てる全国のお客様にとっては、これほど安心できるシステムは他に無いのではないかと自負している。

 太陽熱を使ったパッシブソーラーシステム「OMソーラーシステム」も夏場の対策としてヒートポンプを利用した空調システムを搭載し、フルシーズン対応で且つ太陽光発電でエネルギーを自給するシステムとして他に類を見ない内容に進化した。

 安成工務店がOMソーラーハウスの事業を開始して30年経過しても尚一層、OMをお勧めする理由は、OMソーラーによる快適空間を多くの方にお届けしたいという気持ちに他なりません。

2020年7月17日|カテゴリー「社長ブログ
来年70周年を迎えるにあたり、記念に行う事業の一つに幼稚園の園舎に樹木を1本寄贈することを考えている。
山口県・福岡県の幼稚園にお手紙を差し上げ、希望される園に樹木1本を植えに行く企画である。
「みんなで植えたね。」と記憶にとどめてくれれば、木を植えることの意味を将来大きくなって考えてくれるかもしれない。 

今日は、先々月引き渡しをさせて頂いた、小郡幼稚園に桂を1本を寄贈し、子供たちと一緒に植樹をした。
木の大きさや、植える時間、子供たちのかかわり方などを確認する意味も含め、「子供たちの心に木を植えよう。」by 安成工務店 Presents 第一号 と言うわけだ。

子供たちのヨイショヨイショの掛け声とともに樹木を運び、園児が全員見守る中、代表の子供たちで土をかけ植樹完了。 ハート形の葉が印象的な株立ちの桂。
樹形や樹高も丁度良い記念植樹となった。
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ヨイショヨイショ

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代表者による植樹

2020年7月16日|カテゴリー「社長ブログ

今から16年前、PHP主催の全国の工務店を選別したセミナーがあった。集まったのは各県の錚々たるメンバーであった。年間200棟を超える住宅をつくる会社も複数社あり、しかも分譲ではなく木造のきちんとした注文住宅を建てている会社が多かった。

夜の懇親会でお互いの取組を話す中、林産地と連携し、あるいは大工を育成しつつ日本のあるべき家の姿を模索している各社の様子を聞くにつけ、同じ考え方で頑張っている会社がある事に勇気づけられた。そして、地域の工務店が林産地と連携し地域の職人を育てながら住宅をつくる。そのような産業の形態が未来の地域型住宅のあるべき姿であるという共通の思いの元で、継続して情報交換のために集まることを確認した。


愛知県の新和建設さんは、自社で100人の大工を養成し、年間200棟近く家づくりを行う会社で、吉村社長(現相談役)は大工の出身。吉村社長の音頭でNPO法人環境共棲住宅「地球の会」を設立することとなった。事務局を束ねる専務理事には吉村さんの知人で、マーケッターでもあり詩集を3冊出している詩人でもある佐藤善秀さんにお願いすることになった。

丁度、今年で15年を迎え、2代目の会長として4年目の総会をこのコロナ禍の728日にリアルな集合として迎えることとした。


15年前に比べ、国産材の木材でつくる木の家が当たり前になった事に喜ぶ気持ちと共に、地域の工務店力は減衰してきていることを感じざるを得ない。

これは、工務店という専門業態の技術やサービスが広く深い専門性を求められるため、ある程度の専門家集団でないと対応できない側面から、従前の小さな、町の工務店では対応力に差が出ることと、そのような会社の寿命が経営者の寿命と連動することが大きい。

もう一つは、大量生産大量消費の文化は今だ衰えを知らず、職人を必要としない石油由来の新建材はメーカーの性で勢いを増す現状がある。建材や住設機器の進化はそれ自体、大歓迎ではあるが、コロナをきっかけに安い国でものをつくり高い国で高く売る仕組みや、自国で作る人を育てない現状に大きな反省が生まれ、ものづくりと本物の価値を見直すきっかけになり始めたことはせめてもの喜ぶべきことであろう。

 工業化住宅は、それはそれでよし。地球の会が目指す、近くの山の保全再生をしつつ、健康にも良い自然素材の木の家を供給し続ける新住宅産業とそういった家づくりが更に認知周知され、家づくりの憧れまで昇華される未来は遠くないと信じたい。