住宅・建築SDGsフォーラム 第20回シンポジウムというイベントで、地域工務店の事例報告ということで、15分という短い時間だったが講演させて頂いた。
事例報告は全部で4件、最初が安成工務店で次がダイワハウス、そして野村不動産、最後に、日本政策投資銀行。
分不相応の役をいただいたと承知の上だが、工業化住宅よりも自然素材住宅の方が建設時のCO₂(エンボディカーボン)が低いことが分かってきている今だからこそ、「脱炭素の時代は地域工務店のつくる住宅が主役の時代」だというその想いを強調した。
弊社の試算では地域工務店がつくる自然素材住宅では建設時のCO₂が31.9tなのに対し新建材で作る家は36.4tと12%程度多くかかることが分かっている。
地域工務店は地域の材料を職人の手でつくるため、地域経済循環を活性化しながら家を作るわけだ。
この昔からの当たり前のことがSDGsの時代に再度クロースアップされている。
石油がもたらした産業構造が脱石油の時代にどのように変わるのか?
大量生産大量廃棄ではなく、地域の材料を大切に使い、建てた建物を長く使い、モノを大切に、人を大切に、助け合って暮らす社会を地方が先陣を切って作らなければならない。
令和5年3月7日
株式会社 安成工務店
代表取締役 安成信次