社長ブログ

久しぶりの「地球のたまご」

地球のたまご
OMソーラー㈱の本社の名称は「地球のたまご」。静岡県の浜名湖畔、約10,000坪の敷地にビオトープを配し、延床面積2,191㎡(663坪)のブドウの房のような配置をもった建物で構成されている。一企業で見ると、各セクションの顔が見えないoffice自体、敷地面積が広いだけに論外と言えるが、研究所の側面を見るとうらやましい施設である。
 OMソーラーは東京芸大の名誉教授である奥村昭雄先生(故人)が開発されたシステムである。建築の設計をパッシブの視点でとらえた点では1985年当時とても斬新且つ温故知新的な技術と建築運動だったと思う。当時、工業化住宅の反面教師として新しい民家を作ろうとする運動が始まり、2000年には「近くの山の木で家をつくる運動」が始まった。この流れが新しいデザインを持つ「木の家」へつながっていく。
以来、30年が経過した。安成工務店がOMに取り組んでからも25年が経過した。
その中でOMは全国で25,000棟以上もの実績を上げ、安成工務店自体1,000棟を超える実績を上げてきた。全体に対し4~5%のシェアである。最近では年間に全国で建設されるOMソーラー住宅の約10%近いOMソーラーが安成工務店のつくる木の家となってきた。
私たちがOMで学んだことは、パッシブな設計手法とデザイン力である。副次的には躯体性能を如何に上げるか?という温熱環境に関わる技術である。
デコスドライ工法を生むきっかけは先に述べたように、OMソーラーへの取組みである。より効果的なOMをつくるために断熱材工法を作り上げた。これをベースに安成工務店は積極的に省エネルギー住宅に取組、地域循環へ駒を進めた。現在では天然乾燥などの林産地連携やカーボン・マーケティングなど全国の工務店でも目立つ工務店に成長した。
今日はOMソーラー㈱のボード会議とOM総合保証㈱の役員会議。
ここが安成工務店の環境共生住宅の原点。感慨深い「地球のたまご」である。