社長ブログ

「デコスドライ工法」全国戸建て在来木造のシェア1%達成

デコスドライ工法
 関連会社㈱デコスが展開している新聞紙をリサイクルした断熱材の出荷量が昨年2,400tを超えた。概ね1棟の住宅に約0.7~0.8t使用する事から勘算すると3,000~3,400棟の住宅にデコスドライ工法が使用された事となる。
昨年の日本の住宅着工棟数の内、戸建て在来木造住宅は約32万戸との発表があった。つまり戸建て在来木造の約1%にデコスドライ工法が採用されわけである。
とても喜ばしくワクワクした気分になる。
 新建材を多用した家を造っていた昭和から平成に変わるころ、プレハブメーカーの後追いの家づくりに嫌気がさし、日本の気候風土に最も適した家づくりがあるはずだ。と悩む中、OMソーラーシステムの考案者、東京芸大名誉教授の奥村昭雄先生に出会った。環境共生住宅の道へ導かれる中で、建物の温熱性能を学び、断熱の重要性を知り、材料の持つ性能や完全な施工性を追求する中で、新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバー断熱材に出会わせてくれたのもOMソーラー協会であった。
その後、無認定の工法だったセルロースファイバー断熱材を改良し、認定を取得しデコスドライ工法として完成させ、関連会社で全国の工務店向けに販売を始めたのが平成8年。
これは、環境共生住宅に突き進む過程で日本の木の家にベストマッチングする断熱材は、呼吸する多機能断熱材「デコスドライ工法」しかなく、多くの工務店に同様の家づくりを薦めたい一心からの行動であった。東京大学大学院教授 坂本雄三先生から、社会認知されるにはまず1万棟(シェア3%)を目指しなさい。と言われて10年が経過し、やっと1/3の1%である。感無量だ。
 完全に充填施工できる事。製造時のCO2が低い材料である事。断熱の他に吸音や調湿などの多機能性を持つ事。なにより防湿シートを室内側に貼らずとも結露せず、「呼吸する木の家」をつくることが出来る事。
昨年取得したCFP認証LCCM住宅に優位な断熱材として、もっと多くの方々に知って貰いたい断熱工法である。