社長ブログ

安成の家づくり~安心のための7つの決断~(その4 林産地連携①)

林産地連携
 平成7年、大分県上津江村の若き村長でもあり、村を挙げて取り組んでいる第三セクターの林業会社㈱トライ・ウッドの社長さんでもある井上伸史さんが、浜松のOMソーラー協会を訪ねてこられた。目的はまだ設立して間がないトライ・ウッドの新規納材先の営業相談である。
 
 山口・九州なら安成工務店を紹介しようということで、2月の寒い日に、熊本県菊池温泉のホテルで会食をした。上津江村の事、トライウッドの事、OMソーラーの事、安成工務店の事を遅くまで話し合った記憶がある。そして翌日はいよいよ山を越えて初めて上津江村へ入った。
 上津江村は阿蘇の外輪山の北東にあり、大分県日田市から1時間、熊本県菊池市から1時間、熊本市から1時間の距離にある。
 外輪山の北東の斜面に清流がありその山あいの川沿いの合間合間に民家が点在している。どこにも村の中心部はなく、村役場周辺も民家が5~6軒ぐらいしかない。山口県の山あいの町に生まれ育った私でも、あまりの山奥ぶりにたいそう驚いた記憶がある。
 村の人たちはとても素朴で一体感にあふれ、山仕事へかける情熱はなみなみならぬものがあった。林業に対する熱い思いを聞き、その材木を使って家を建てる職人のDNAが刺激され上津江村と連携した家づくりを本気で考え始めた。 
 まず、筑後川の最上流であり、日田杉で名高い日田郡の最上流の上津江村の杉材を日田杉と呼ばずに新たに「津江杉」と名付け、まちとの連携の拠点にトライ・ウッドを位置づけた。