社長ブログ

社団法人 山口県建築工事業協会

山口県建築工事業協会
昨日、社団法人 山口県建築工事業協会の第23回総会が開催された。
住宅に携わる地域企業が集う県内唯一の団体である。これまでは、山口県住宅公社が
行う、宅地開発事業に連動して住宅開発を行うことで求心力が保たれてきたが、地方公共団体が宅地開発を行わなくなり、存在価値が低下した。
 今総会で、私は会長に選任された。進路を見失った船の船長になった。
山口県は、プレハブ化率が30%を超えるなど全国的に見ても地域工務店が弱い圏域である。一昨年、初上陸したローコストビルダーが2年目には県内最多棟数の280?棟を売り上げるような地域である。
山口県建築工事業協会
 私は、住宅は耐久消費財ではなく「文化」だと思う。地域の木材を使い、地域の大工や左官などの技術で建てる。まさに環境の時代の今、循環型の地域型住宅を供給できるのは、地域の工務店だと思う。地域の工務店が生まれ変わり、新しい「地域型工務店」として力をつけていき、時代の要請に応える必要がある。
 そのためには、デザイン力・設計力・営業力・施工力・アフターメンテナンス力、それらをすべて含めた提案力。工務店の規模に関わらず、この能力を一定レベル以上に高める必要がある。
これは、並大抵の努力で出来ることではない。全国の工務店の内2~3割しか生き残れないと言われる所以である。
 人口減少社会に突入した今、民間と行政が力を合わせ「魅力ある地域」を創ることが出来るかで豊かさが決まると思う。山口県建築工事業協会には、地域の風土に合った魅力的な家づくりを大きく担う「綺羅星のような企業」が沢山いる。と言われるような協会にしたい。