社長ブログ

2011年5月16日|カテゴリー「社長ブログ
本社建物周辺
 本社の4階建てビルの建っている敷地は、約300坪あります。その横に昨年夏に事業用借地をし、ファミリーマートを誘致OPENした土地が約200坪あります。その横のファミリーマートと安成社員の通勤車両用駐車場用地として事業用借地させて頂いている土地が約270坪。
北側には、「下関・木の家づくり展示館」の建物が建っている土地が約360坪あります。合計1,130坪近い本社周辺を季節の花で埋める作戦をひそかに立てて(公言せずに・・・)実行してきました。
それが徐々に成果を表し、道行く方から、「安成さんはいつも花が咲いていていいわ・・・」などとお誉めの言葉を頂くようになりました。
昭和59年(1984年)、今から29年前に本社ビルを建てたときの、最初の考えをお話ししたいと思います。
 当時、安成工務店は下関支店を出して12年目。下関支店の社員はたしか6名?売り上げは2憶円程度だった思います。本社を移転した直接のきっかけは「豊北原発問題」でした。昭和53年以降、それまで本社のあった豊北町が原発の誘致の是非で揺れ、賛成派と反対派が大きく争っていました。当時、保守派は賛成派で先代社長も町が豊かになるなら・・。と賛成側で運動をしていました。結果、先代が推していた候補が敗れ、以降豊北町の原発立地は廃案になり、現在では県東部の上関で計画が進められているわけです。
しかし、その選挙のしこりか?豊北町の公共工事から安成工務店が排除されたのです。当時町内で最も実績のある建設会社としては最大手の私たちが理由もなく私怨により排斥されたことは、私たちにとって大きな心の痛手でした。町民の税金で運営される公的な行政運営がこのようなかたちで私企業を排斥するのか?大きな憤りを覚えたことは今も忘れていません。
以降、私たちは「脱公共。民間志向」へ大きく舵を切るとともに、「脱政治。脱権力。すべてとフラットな立ち位置を目指す。」会社となりました。
 本社ビル計画に話を戻します。
当時6名のスタッフにも関わらず、思いっきり夢を詰め込みました。ビルの大きさは建築制限いっぱいの4階。6名しかいないのに50名は勤務できる規模。外観は20年も30年も経っても古びないデザインで徹底的にコストダウンをするためにスクエアーなデザインで劣化しないテクスチャー・・・・。
 前面道路は国道191号線だけど歩道には街路樹がないため、敷地内に街路樹をつくろうと考えて欅の街路樹と緑地スペースを計画しました。いつか隣に新しい建物が計画される際に、同じように街路樹を植えてくれたら・・・。その街路樹が何時の日にか綾羅木駅までつながったら、この通りはけっこうきれいな通りになるかもしれない・・・。
建物周辺には花を植えよう。いつも綺麗に掃除してあって、季節の花にあふれる。それが建物をつくることを生業とする安成工務店の本社事務所。
このような思いは、住宅建築やその他の自社設計の建物計画時にでも同様です。いつも私が社員に言うのは外構計画はどうなっている?どんな木を植えるのか?もっと大きな木を植えよう。です。
街路樹の大きさや形態はそのまちの文化だと思います。熊本市や福岡市の街路樹の見事さを見ると下関市はかなりさびしい気がします。
 私の頭の中には、緑にあふれた街の姿があります。春が芽吹き、新緑でモリモリした木々や森を見るたびに生き返るような気分になれるのは、私が山の中で育ったからかもしれません。
本社周辺の花いっぱい作戦。その1でした。
2011年5月15日|カテゴリー「社長ブログ
東北大震災チャリティー ゴルフ大会
3日間の激しい雨が上がり、快晴の新緑の中、5月14日(土曜日)、安成工務店60周年記念「東北大震災チャリティーゴルフ大会」を下関市の隣町、美祢市にあるセントラルパークゴルフ俱楽部で開催した。
今年4月中旬から、事業関連活動の自粛は止めて、いろいろな角度から大震災の被災者の皆さんを応援する方向性でイベントを行うこととしており、このチャリティーゴルフもそのひとつです。安成工務店の幹部社員と協力会社の会である「安栄会」の皆さん12組46名の参加で楽しい懇親の場をつくる事が出来ました。
賞品は安成工務店役員や各社企業の持ち寄り品を当てたため、5,000円の会費は全額チャリティー。更に2つのドラコンコースでフェアウェイに乗らなかったら500円の罰金。4つのショートホールで1オンしなかったら同じく500円の罰金、MAX3,000円の罰金と言うルールとしたこともあるが、皆さんの趣旨に賛同した配慮により、総額416,000円ものチャリティが集まりました。
早速、今日山口新聞社を通じて日本赤十字社に義援金として寄付をさせて頂きます。参加者の皆さん、ありがとうございました。
また、秋に(たぶん11月)、第2回目の大震災チャリティゴルフ大会を50組規模で開催する予定です。その節はよろしくお願いします。
2011年5月11日|カテゴリー「社長ブログ
徳山高専 特別講義
山口県には2つの工業専門学校がある。宇部高専と徳山高専である。宇部高専には建築関係学科がないので、高専で建築関係の学生がいるのは徳山高専だけである。
昨日、その徳山高専で特別講義を3時間させていただく機会を得た。これまで住宅関係者や林業関係者へ向けての講義の経験は比較的多いが、学生を前に話すのは初めての経験で、汗をかきかきの講義だった。
1時15分から3時までの1時間45分は3年生と5年生と専攻科1・2年の学生合計85名。3時10分から4時までの50分は5年生と専攻科の学生約50名。
テーマは「次世代に求められる建設業とは?~成熟した業界にこそ、新たなチャンスが・・・。~」。
明治維新時(1865年)3,500万人だった日本の人口は、第2次世界大戦終戦時(1945年)に7,200万人となった。それから65年で1億2,700万人でピークアウトを迎え、これから50年もすると7~8,,000万人に減少すると言われている。
つまりこれまでの65年間は高度成長の時代であり、建設業にとっても大きな需要があり産業全体が拡大した時代であった。ピークの1996年に約80兆円あった建設投資額は現在約54%減の38兆円となった。新設住宅の着工戸数はピークの1972年に180万戸以上あったものが現在では70万戸と60%減となっている。
人口減少社会へ入った今、明治維新と同様の大きなパラダイムの返還期である。これからは人口の減少に伴う、都市の収縮再生を余儀なくされる。その折に我々はどのようなまちをつくるのか?時代の反省に立ち、コミュニティにあふれた、自然素材に満ちた美しい、新しい日本の住まいが立ちならぶまちに変貌させなければならない。
そのために建設業は、受注行為のみならず、企画提案力に秀で、金融や相続にも精通し、あらゆる対応力を持つ綜合的なコーディネイターとなる必要がある。そう言った意味でこれから建設を志すのは、とてもチャンスにあふれているラッキーな時代である。非常に意味のある重要な仕事が待っている。頑張って勉強して社会に出てほしい。
といった話をしました。
緊張と共に、貴重な3時間を終えました。
2011年4月20日|カテゴリー「社長ブログ
地球の会緊急会議
 東北大震災が発生したため、地球の会主催 4/12・13開催予定の「第5回日本の木の家づくりサミット」が中止となった。その代わりに大震災で我々地域工務店として何が出来るか?また、かねてより地球の会で計画中の「CO2固定化認証制度」の開始について協議をする緊急会議が大阪市で開催された。直接的な被災地への支援策は、東北3県の会員さんの年会費の免除と見舞金のご送付をさせていただきましたが、今後具体的には被災県会員さんの要請を待つこととなりました。
 懸案の「CO2固定化認証制度」は、会員工務店の建設する家の国産材利用分のCO2固定量を計算し、地球の会へ申請することで、地球の会から認定証をお送りする制度です。CO2の削減については削減したCO2をクレジット化し売買し金銭に変換する方法も始まっていますが、固定化についてはまだ、具体的なインセンティブはありません。
しかし、地球の会が世の中に先駆けて「CO2固定化認証制度」を開始し、アピールすることが大切だと判断し、5月1日より開始することとなりました。次回、具体的な例をあげて報告します。
2011年4月11日|カテゴリー「社長ブログ
 東北大震災から1カ月が経過した。仮設住宅の建設も始まり、5月までには3万戸が建設されるそうである。新聞報道や週刊誌などの報道を見ると、23年分のがれきの撤去量が復興を妨げているとのことである。ただの地震だけならともかく、津波が町をがれきの渦にしてしまったことが、更に被害を拡大させている。
福島第一原発の報道も気になって仕方がない。原子力発電所の事故が不測の事態とはいえ、「なすすべがない。」ほど技術的対応が出来ない性格のものだと誰が想像しただろうか?
処置をするために近付くことや作業自体を放射能が阻むなど、解りきったことなのになすすべがないなんて・・・・。万が一冷却不能になったら・・・。万が一放射能が漏れたら・・・・。これらを想定していなかったとは、日本の原子力行政は根源的な反省に立つべきである。
山口県では上関に原発建設が始まったばかりであるが、震災後3日もたたないうちに二井知事が工事中断を早々を打ちだされたことに敬意を表したいと思う。
安成工務店はその歴史の中で原発問題に翻弄されながら本社を下関市に移転した経緯がある。30年前、先代の指示する自民党が推す、豊北原発について賛成の立場をとり首長選挙を応援した。結果、反対派の首長が当選し、とばっちりで公共工事の指名を失ったために泣く泣く故郷を後にし、民間で生きる事を決意した。その後、平成元年からOMソーラーハウスを中心とした環境共生住宅を手掛けながら、パッシブな考え方に基づく家づくりを行ってきた。現在では林産地と連携した新しいビジネスモデルを模索しながら自然主義、地域主義の家づくりを行っている。
30年を経て、原発を応援していた会社は、原発に一番遠いところで家づくりをする会社に変化してきたと言えます。

 私たちの家づくりの基本的な考え方は、通常の家が83GJ(ギガジュール)年間一時消費エネルギーがかかるとした時、デコスドライ工法(セルロースファイバー断熱材)の高断熱や太陽熱をつかうOMソーラーシステムなどで約3~4割のエネルギー削減を行い、そのうえで太陽光発電や燃料電池や大気熱利用などの省エネ技術を使い「0(ゼロ)エネルギー住宅」を目指す。というものです。
エネルギーの概念が「フクシマ」で変わった今。これまでのオール電化住宅が高コスト高リスクとなった今。「パッシブな手法でベースとなるエネルギー消費をいかに削減する住宅か?どうか?」これが新たなキーワードです。
私は、原子力発電に反対します。パッシブな工夫で省エネルギー住宅を実現します。
東北大震災の自粛は今日でやめます。これからはさまざまな活動を通じて継続的に義援金を集め、東北の支援をしていきたいと思います。
西日本は自粛ムードから脱皮し、経済を活性化させながら東北の支援をしていきましょう。それが我々が出来る。また、やるべき経済活動だと信じます。
2011年4月2日|カテゴリー「社長ブログ
安成工務店 入社式
 多くの会社で入社式が執り行われているとの報道があったが、安成工務店では4名、ハウスドクター山口で1名の新卒の社員の入社式が開催された。
これまで通年5~8名の新入社員を受け入れているが、昨年は新卒採用を見直したために久しぶりの入社式である。
 4月には他にも関連会社の㈱エコビルドで2名、㈱デコスで1名、㈱ハウスドクターで1名、そして㈱オークス建設で1名の合計5名の途中入社を予定している。
リーマンショック以降、経費削減に努め体質改善を行い、どうにか業績を改善してきたのに、今回の大震災で日本の中小企業の受ける影響は計り知れない。
関連会社では断熱材製造の㈱デコスは大増産中で活況を呈しているが、安成工務店を含め建設系の4社では工期の遅延が短期的に見て最大の関心事である。直接震災を受けた地域の方々からするとその心配は問題にならないが、景気後退は避けられないだろう。
 新入社員の皆さんには、「人口減少社会への転換点という激動の時代に生きる我々の立ち位置に感謝しつつ、今からの社会が求める『新しい建設業』を目指していく。それは、地域再生をソフト・ハードの両面からお手伝いできる『創注型、開発提案型建設業』である。」、また、「我々は西日本の企業として企業活動に頑張り、継続した義援金拠出を行いながら、直接間接に東北地方を支えていこう。」と我々の目指す方向性を示す、話をさせていただきました。
 そのように、前向きに前進することが、これまでご愛顧いただいた多くのお客様に報いる方法だと信じて頑張りたいと思います。
2011年3月29日|カテゴリー「社長ブログ
林政審議会
 今年の1月6日に委任され、林政審議会委員となった。林政審議会は国が定める「森林・林業基本計画」の変更について審議する審議会である。委員長は岡田秀二岩手大学農学部教授。林野行政に関係する各界の代表者や大学教授、ジャーナリストなど総勢20名の委員で構成されています。審議会は皆川林野庁長官をはじめ、各部長課長同席の元、ほぼ毎月、農林水産省、本館7階の会議室で開催されています。
住宅業界からの委員は私1人だけで、まさに山と連携した家づくりを行っている工務店の代表選手のつもりで会議に臨んでいます。
今年3回目の本日の議題は、本来の議題に加え「東北地方太平洋沖地震の林野関係被害と対応状況について」とあり、現時点での被害状況と対応策が報告されました。委員長の岡田先生が岩手大学ということもあり、直接現地を視察された生々しい補足説明も頂きました。
 林野関係の被害は1,033箇所180億円弱でそう多くなかったようす。委員の1人でもあるセイホクグループの井上社長(日本合板工業組合連合会    会長)のところでは宮城県石巻市の、合板工場とLVL工場、更にPB・MDF工場が被災し大きな損害となったとの事。日本の針葉樹合板の約20%もの製造シェアを東北地方がになっているそうだが、他の地域の製造能力自体は余力があり、うまく増産体制が整えば、合板不足は1カ月程度で終息するとのことであった。
 まだまだ、全容が分からない状況だが、一刻も早く福島第一原発の放射能漏れが終息し、本格的な復興が始まってほしいものである。
2011年3月11日|カテゴリー「社長ブログ
東北・太平洋沖地震(東京にて)
デコス東京事務所で打ち合わせ中に、地震発生。最初は「うん!?」といった感じで顔を見合わせていたものの、なかなか揺れが収まらず、ますます大きくなってきました。
昔、東京に住んでいたときも下宿の窓から飛び出すくらいの地震は何回か経験をしたけど、今回の揺れは未経験です。窓から外を見ると、並んだ30階くらいの高層ビルが建物の高さが違うため、揺れ方に差があり怖いくらいに揺れています。
「まずい!」と感じ、打ち合わせのテーブルの下に避難。ふと、「ここは8階。ビルは13階。倒壊したら下敷き!」が頭をよぎり、ちょっとおさまった隙に階下に避難。エレベーターが止まっているので階段で階下におりました。
さすが、東京。会社の防災訓練のたまものか?ヘルメットが常備してあるようでヘルメット姿の避難者が道路にあふれています。
予約の飛行機は16:55。まだ間に合うかも。と、打ち合わせを中座し駅に向かいつつタクシーを探すもつかまらず・・・・。
結局、帰宅難民の列に交じりながら、東京駅から浜松町まで歩いてきました。途中、ホテルを探すもどこも満室でとれず、やっと、明日の朝の北九州便を予約。
高層ビルのエレベーターに閉じ込められた方もたくさんいたはずです。水道が出ないマンションもたくさんあるはず。しかし、なによりも震度8.8を記録した、宮城県の方々の被害が少ないことを祈ります。
ああ、都市機能完全マヒ。自然災害は怖いものです。
2011年3月10日|カテゴリー「社長ブログ
パッシブ住宅・建築シンポジウム2011
OMソーラー㈱が主催し、日経BP社(日経アーキテクチャア、日経ホームビルダー、日経エコロジー)が後援する パッシブ住宅・建築シンポジウム2011「循環型・低炭素型社会における木造住宅・建築の可能性」を聴講した。
省CO2社会の実現を目指し、環境省では環境ロードマップが策定されるなど、省CO2へ向けた多くの政策が動き出した。
太陽光発電などの創エネルギー機器を新築住宅に搭載して、「ハイ省エネ住宅出来上がり。」と言った、トッピング型の省CO2対策に向けて各社の新製品開発が続くなか、なかなか評価が定まらないパッシブ型の省CO2をもっと見直し、評価できる体制をつくっていこう。といった気運をベースに企画されたシンポジウムである。
 東京大学の名誉教授 難波和彦先生を始め5名の先生のミニ報告に続き、東京大学 准教授 清家剛先生、日本大学 中村好文先生を中心に5めいの先生方でパネルデスカッション
が行われた。
最後に構造の専門家である東京大学 教授の稲山 正弘先生の話でセミナーを終えた。
後年、平成23年3月10日のこのセミナーからパッシブ建築の新しいステージが始まったと言われるかも知れない。
2011年3月8日|カテゴリー「社長ブログ
ローズ&ハーブガーデナー実践講座修了式
平成22年度の、ローズ・ハーブガーデナー実践講座の修了式が、下関・木の家づくり展示館で開催された。今年の修了生は32名。修了証書の授与とのち11名に皆勤賞の記念品が贈られた。
現在はローズ・ハーブガーデナー実践講座となったが、平成16年の開講当時は「ローズコーディネーター養成講座」で薔薇を愛し、薔薇を自宅でも育てようといったロザリアン養成講座であった。
下関・木の家づくり展示館の周囲や内部の庭を会場に、四季を通じた手入れや花づくりを行いながら座学ではなく土いじりと手入れを実際に行う講座で、毎年4月の開講時には定員30名のところ40名近い応募がある人気講座として定着している。
主催者はハーブ&ガーデンライフ研究所。研究所のメンバーは、私が若いころ一緒に活動していた、デザイン協会の元若手デザイナー(今はおばさま)たちである。旧知の友人はありがたいものです。
おかげで6年を経て、木の家づくり展示館は5月になると薔薇屋敷のように美しいバラで囲まれます。
最近、いろいろな方から、お宅の会社は朝早く社員の皆さんが掃除をしていますね?とか、いつも花を手入れされ、きれいですね。とかの感想を頂きます。
これも、講座を通じて木の家づくり展示館を教材に活動されている受講者の皆さんのおかげだと感謝しています。
 さあ、もうすぐ4月。新芽が芽吹き、ことしはどんな花を5月に咲かせてくれるのでしょうか?
楽しみな「大好きな新緑の春」がやってきます。
2011年2月23日|カテゴリー「社長ブログ
チルチンびと
1月8日に発刊された、「チルチンびと 別冊安成工務店特集」は山口県・福岡県の主な書店にて販売されています。私は、書店に立ち寄った際は、チルチン別冊安成特集が置いてあるんだろうか?売れているんだろうか?と見て回ることにしています。
近場ですが、下関市の明屋書店新下関店の様子をご紹介します。残念ながら平積みではなく、書架に表紙が見える形で展示されていました。
重ねてある残数が5冊でしたので・・・。販売済みが5冊でしょうか?
山口県・福岡県にお住まいの皆さん。お近くの書店にお立ちよりの節は、住宅雑誌コーナーを是非ごらんください。もし置いてなければ、風土社発行の「チルチンびと 別冊特集」置いてないの?って聞いてください。
2011年2月20日|カテゴリー「社長ブログ
涅槃仏
 最終日の今日は、市内の観光地散策です。まず王宮とエメラルド寺院を見学しました。10数年前と比較すると、エメラルド寺院の金色のタイルや鮮やかな色ガラスの壁などひときわ美しく輝いていました。修復完了って感じです。
エメラルド寺院は1784年にビルマ軍の襲撃に備え、ラーマ1世がドンブリ王朝をクルンテーブ・マハナコーンへ移されると同時に、当時の建築技術の粋を集めて建設されたそうです。王宮の宮殿郡と接し、本堂にはエメラルド仏が安置されていることから、エメラルド寺院と呼ばれているそうである。王室専用の仏教儀式の場であるため、僧侶がおらず、僧侶が生活する庫裏等の施設もない。毎日多くの観光客でにぎわっている。
是非一度は訪れてみたい場所である。
 次に訪れた場所は、ワット・ポー。涅槃仏で有名な寺院です。仏塔、本堂、回廊なども広くとても非常に見ごたえがあります。また、敷地内の石像や、ルーシー・ダットンをしている像など、他の寺院では見られない珍しいものもあります。また、このお寺はタイ古式マサージの総本山としても有名で、隣接してマッサージ学校もあるとか・・・?
しかし、46mの涅槃仏には圧倒されます。見事・・・・。涅槃仏の裏を回ると、108個のお賽銭入れがあり、20バーツでコインを108個?買い、願い事を唱えながらお参りしました。煩悩よ・・・・。消えよ・・・・。
 最後に2時間のタイ式マッサージを受け、蟹のカレー炒めが有名な SOMBOON SEAFOOD(ソンボーンシーフード)で食事をとり、空港へ向かいました。成田便が23:55発。福岡便が01:00発です。(日本時間03:00)5時間のフライトで博多に着くのが朝の8時。
今、THAI AIRWAYSのビジネスラウンジでブログを書いています。あと、1時間半・・・・。ああ・・・眠い。
2011年2月19日|カテゴリー「社長ブログ
10数年ぶりのバンコク
アンビエンテホームの藤本社長の建材開発に同行してバンコクにきています。藤本社長はデザイナーズエコハウス「R+house」を商品化し、全国の工務店の「R+house」ネットワークの本部をされています。
安成工務店の関連会社、㈱オークス建設が「R+house」に取り組んでいる関係での同行です。「R+house」は省エネ住宅でもあり、断熱材や高断熱開口部などに特徴があります。今回はスエーデンの断熱ドアの技術をタイのチーク家具会社に供与し高断熱性能の玄関ドアを開発することが目的です。K値=0.943k/㎡Kの性能値をもつドアを「R+house」のグループで共同購入することで安価にお客様に提供することが出来ます。
 タイの訪問は久しぶりです。平成3年~6年ごろの輸入建材ブーム時。多くの建設会社と共に建材開発ミッションに参加して賃貸マンションに使用するタイルや金物関係の輸入のためにタイを良く訪れたことがあります。
10数年ぶりのバンコク。空港も新しく広くきれいになり、高速道路網も完成し、街中には高架の鉄道(スカイトレイン BSR)も開通していました。以前はトラックに人が鈴なりになって移動するさまや、多くのバイク、古びた車が街路にあふれるさまが独特な景観を作っていましたが、現在では、車両がどれも新しくなり見違えるばかりです。
 ~ほほ笑みの国・タイランド~、と言ったキャッチコピーを思い出しました。道行く人はみんな笑みを絶やさず、親日的な国民性をうかがわせます。

福岡空港から5時間30分。少し遠いけど航空券は比較的安く、温かく物価は中国より更に安いので3泊4日のツアーで午前午後に2ラウンド、合計6ラウンドものゴルフをする人たちもいると聞きビックリです。
でも、2日間くらいは午前中1ラウンドほどゴルフをし、午後に3時間のタイ式マッサージをするゆとりの旅行をしてみたいものです。ゴルフが1,500バーツ、マッサージが300バーツぐらいのようです。(合計5,500円ぐらい?)

明日は、唯一の観光日です。
2011年2月11日|カテゴリー「社長ブログ
「九州木の家づくり協同組合」の総会を開催した。会場は福中協(福岡中小建設業協同組合)さんの福岡市の事務所をお借りした。
「九州木の家づくり協同組合」は、大分県上津江村の第三セクターの林業会社㈱トライウッドを囲む工務店の商流を支援するために平成9年に設立した。九州各県をまたぐ協同組合は県の承認ではなく、総務省の認可となるためずいぶん苦労したことを思い出す。当時、NPO法人がまだなく、協同組合の目的を「山と工務店とまちのユーザーをつなぐ」としたところ、担当者から、「そもそも協同組合は同業者のメリットを高めるのが目的なので、ユーザーの利益は除外しなさい。」と言われたこともその一つだ。
もし、あの時にNPOがあれば迷わずNPO法人として設立していたに違いない。
林産地と連携をとった家づくりの歴史はまだまだ30年くらい前にさかのぼる程度である。もっとも、太古から昭和40年まではずっと林産地と連携をとった家づくりだった。言いかえれば林産地との連携が取れなかった期間は、昭和40年~昭和60年ぐらいの20年間かもしれない。
1945年(昭和20年)戦争に負けた日本は、民主化の名のもとにアメリカの押しつけた価値観で自らの頭の中を塗り替えた。今でも私たち自身、アジア人などの黄色人種と欧米の白人を見るとき、どんな外国人でも白人にカッコよさを感じるのは、このころのフレーミングとしての社会感のなせる技だと思う。不思議なものだ。私も、若いころ和風なものには興味がなく、プロポーションの良い洋風住宅にあこがれたものである。実際、昭和60年代の始め、2×4住宅を手掛け、直接輸入を試み、社員をカナダのトロント市へ1年間派遣した経験がある。
昭和50年代の後半、現代計画研究所の藤本先生が林産地や大工さんと連携した民家型工法を提唱され、その後第1次産直住宅ブームが起こった。平成8年ごろから環境問題の認識が進み「近くの山の木で家をつくる運動」が始まった
環境共生住宅を平成元年から手掛けていた安成工務店は、徐々にパッシブ思想を進化させ、平成8年に大分県上津江村の井上村長さんとの出会いきっかけに、林産地との連携を深めた「木の家」へ本格的に入ることとなった。
取引を開始したものの、山にもっと大きな需要を約束する必要に迫られ工務店仲間を集め協同組合設立となったわけである。
設立から14年。私たちの取り組みが評価され、昨年は林野長官表彰を頂いたり、ネットワークのモデル事例が注目を浴び始めた。
木材は成長過程でCO2を吸収します。成木となると急にCO2吸収能力が落ちるため、伐採し新たな植林を行うことが求められています。
良く「国産材を使うことが環境破壊にならないの?」と聞かれるが、それは全く誤解で、定期的な伐採と植林が新の環境保護のなるわけです。安成工務店では、これからも林産地を元気にする活動を続けながら、地球温暖化に貢献していきたいと思っています。
2011年2月10日|カテゴリー「社長ブログ
工務店向けセミナー(HyAS)
ハイアス&カンパニー㈱が主催する、「若年層市場を攻略する」工務店向けセミナーが広島市で開催され、福岡での会議が終わり駆けつけた。
このセミナーは安成工務店が開発し、ハイアス社が全国の建設会社に向けて導入紹介をしている「ユニキューブ(unicube)やエコパティオ(eco-patio)」とそこから進化した、ローコスト・デザイナーズ・エコハウス ブーケ(bouquet)の導入説明講習会です。
熱心な中国地方の建設会社が10社参加され、熱心にメモをとっておられました。
建設業界はここ10年で市場が半減し、淘汰を余儀なくされながら、なかなか業者数が減少していません。それほど過当競争であり、また、技術もソフトもサービスも業者間の差が大きい業界と言えます。
安成工務店建築事業部で自社開発した戸建て借家のノウハウを、平成17年から、前向きで研究熱心な勝ち残るべき全国の建設会社にノウハウ提供を行ってきました。これからも、情報交換やノウハウ交換を行いながら、お客様に残していただける建設会社を目指してまいります。